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コラム

その返球、ちょっと待った!テニスのルールが定める「即座のコール」の定義

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その返球、ちょっと待った!テニスのルールが定める「即座のコール」の定義

「今のボール、アウトだったよね……? でも、つい手が出て打ち返しちゃった。」

テニスをプレーしていると、誰もが一度は経験するこの気まずい瞬間。 明らかにアウトだとわかっているのに、反射的にラケットを振ってしまい、その後に「あ、今のアウトです!」とコールする。

そんな時、ふと頭をよぎるのは「ミスショットしたから後出しでアウトにしたって思われてないかな?」という不安ではないでしょうか。

実は、テニスのセルフジャッジには「即座のコール(Instant Call)」という明確なルールが存在します。 果たして、打ってからコールするのはルール違反なのか? それともマナーの問題なのか?

今回は、意外と曖昧になりがちな「即座」の定義を深掘りしながら、相手に不信感を与えず、自分も迷いなくプレーするためのスマートな判断基準をご紹介します。

これを読めば、もうコート上で「今の、言いにくいな……」とモヤモヤすることはありません!

ルール上の正解:「即座のコール」とはいつのこと?

まず、ルールブックの基準を確認してみましょう。テニスのセルフジャッジにおいて、アウトの判定は「即座に(Promptly)」行わなければならないと定められています。

では、この「即座」とは具体的にいつを指すのでしょうか? 結論から言えば、「ボールが地面にバウンドした瞬間」です。

理想は、バウンドした瞬間に「アウト」という声と、人差し指を立てるサインが同時に出ること。しかし、実際のラリーは目まぐるしく動いています。「判断がワンテンポ遅れて、打った直後にコールしてしまった」という程度であれば、ルール違反とまでは言えません。

ただし、「自分の返球が相手コートに届くほど時間が経ってからのコール」は、即座とは認められないケースがほとんどです。相手が次のショットを打とうとしている時に「さっきのアウト!」と言うのは、たとえ本当にアウトだったとしても、タイミングとしては「遅すぎる」とみなされてしまいます。

なぜ「打ってからコール」は印象が悪いのか?

ルール上は「打った直後」なら許容範囲内だとしても、なぜ私たちは「打ってからコール」することに気まずさを感じるのでしょうか。

それは、相手の視点に立つと「後出しジャンケン」に見えてしまうからです。

  1. 「インだと思って」全力で打ちにいく。

  2. しかし、ショットが大きく外れたり、ネットにかかったりする。

  3. 「ミスをしたから」慌ててアウトだったことにした。

相手にこう思われてしまうと、試合の空気は一気に悪くなります。たとえあなたが「打つ前からアウトだと思っていた」としても、打ち返してしまった以上、その真意を証明する術はありません。

「打つ」という行為は、テニスにおいて「プレーを継続する意思表示」でもあります。そのため、打った後にコールをすると「一度はプレーを続行しようとしたのに、都合が悪くなったから止めた」という印象を与えてしまうのです。

迷ったときの新習慣!「打たずに見送る」メリット

この気まずさを解消する最もシンプルで確実な方法は、「アウトだと思ったら、絶対にラケットを振らない」と決めてしまうことです。

「打たずに見送る」ことには、精神的なメリットが2つあります。

  • 1. 判定に「絶対的な自信」が宿る
    ラケットを引いてボールを見送る姿は、周囲から見ても「確信を持ってアウトと判断した」ように見えます。これだけで、判定への説得力は120%アップします。

  • 2. 判断のスピードが上がる
    「アウトなら打たない」と決めておくと、脳のスイッチが早く切り替わります。迷いながら中途半端にラケットを出すことがなくなるため、逆にインのボールに対しての反応が鋭くなるという嬉しい副次効果もあります。

もちろん、どうしても反応して触ってしまうことはあるでしょう。その時は、「打つと同時にアウトと叫ぶ」。これが、誠実なプレーヤーとして最低限守るべきラインです。

【コラム】もし、アウトのボールを打ち返し続けてしまったら?

ここで一つ、意外と知らないルールの落とし穴について。 もし「今の絶対アウトだったよな……」と思いながらも、コールせずにそのままラリーを続けてしまったらどうなるでしょうか?

答えは、**「そのショットは『イン』として扱われ、プレーは有効」**となります。

一度プレーを続行してしまうと、後から「さっきのバウンド、実はアウトでした」と遡ってポイントを請求することはできません。セルフジャッジにおいて、コールがないことは「イン(プレー続行)」を認めたことになるからです。

「迷ったらプレーを続ける」のはフェアプレーの精神として正しい姿ですが、あまりに明らかなアウトを「あとで言えばいいや」と見逃すのは、自分の首を絞めることにもなりかねないので注意しましょう。

スマートなプレーヤーに見える「伝え方」のコツ

ルールやマナーを理解していても、際どい判定はやはり緊張するものです。相手との信頼関係を壊さず、スマートに判定を伝えるための3つのテクニックをご紹介します。

  1. 「声」と「サイン」をセットにする
    風が強かったり、隣のコートの音がうるさかったりすると、声だけでは届かないことがあります。コールと同時に、ビシッと人差し指を空に向けるサインを出しましょう。「声+視覚」で伝えることで、相手も瞬時に納得できます。

  2. 迷ったら「イン」と判定する
    セルフジャッジの鉄則は「疑わしきは相手の有利に(インにする)」です。もし「アウトに見えたけど、100%の自信がない」という場合は、そのままプレーを続けましょう。その潔い姿勢が、結果的にあなたのジャッジへの信頼を高めることになります。

  3. 小さなコミュニケーションを添える
    本当に際どい時は、ポイント間に「ごめんなさい、今の指一本分くらい出てました」と具体的に、かつ謙虚に伝えてみてください。無言でアウトにするよりも、ずっと人間味が伝わり、コート上の空気が和らぎます。

まとめ:ルールを知れば、テニスはもっと楽しくなる!

「打ってからアウトとコールする」ことの違和感は、あなたが対戦相手をリスペクトしている証拠です。

  • 「即座のコール」はバウンドした瞬間が基本。

  • 打ち返してしまうと「後出し」に見えやすいので、アウトなら「見送る」のがベスト。

  • どうしても打ってしまった時は、打つと同時にハッキリとコールする。

このポイントを意識するだけで、判定に関するモヤモヤは劇的に減るはずです。

正しいルールとマナーを身につけて、お互いに気持ちよく、全力でプレーを楽しめるテニスライフを目指しましょう!

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